2006年の夏の終り

朝、目が覚めて窓から外を見ると、白っぽい曇り空だった。
その空を見て、不意に、夏が終わったことを知った。
これは全くの直感に過ぎないのだが、来たら逆らえない直感である。
あとはただ、逝ってしまった夏に心の中でさよならを言うことしかできない。


夏が終わると、一時的にアイドルへの関心が消えてしまう。
今日は朝の気分次第では名古屋に℃-uteを見に行ってもよかったし、
最高の気分だったら大阪へHINOIチームに会いに行ってもよかったし、
最低でも調布へdreamと天上智喜を見に行けると思っていたのだが、
まるで憑き物が落ちたように、そういう気持ちがなくなってしまっていた。
まぁこれはこれで仕方がない。またどうせ9月になれば℃-ute
会いに行きたくなるんだから、と考えて、調布行きへの未練を断ち切った。


思えば、短い夏であった。今年の夏はこれという大きな出来事もなかったが、
しいて特筆すべきことを挙げるとすれば、HINOIチームとの再会だろう。
長州小力と別れ、パラパラ以外のダンスを取り入れた新生ヒノチの出発に
うまく立ち会えたのは良かった。同一アイドルのイベントに4日連続で
参加したのは、いつ以来か思い出せないほど久しぶりだったけれど、
主にけいけるのMCの魅力によって、HINOIチーム秋葉原で観ても
楽しめるグループであることが分かったのは収穫だった。そして何より、
樋井明日香ちゃんの歌とダンスと顔と脚の魅力を発見できて嬉しかった。
もう一つの収穫は、菅谷梨沙子ちゃんの魅力に開眼したこと。
開眼といっても、今まで僕が梨沙子の可愛さに盲目であったわけではない。
ここで言う開眼とは、梨沙子Berryz工房ハロプロの枠を超えた、
超一級の美少女アイドルであることを最終的に認識した、という意味である。
「遅いよ」という批判はあるだろう。しかし、認識できればそれでいいのである。
梨沙子への想いが深まった半面、Berryz工房への思い入れは薄れた夏だった。
よみうりランドでの文字通り死ぬほど暑かったイベントは忘れられそうもないが、
去年のように夏の一番楽しい思い出がベリのコンサートでなかったのは残念だった。
今年はまた、dreamとの接点が全くなかった今世紀初めての夏でもあった。
しかしそれで別にどうということもない。9月以降もおそらく接点はないままだろう。
出会いがあり、発見があり、別れがあった2006年の夏。短くもいい夏だった。
So, thank you my dear summer. また来年、会いましょう。


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