モーニング娘。・安倍なつみ・松浦亜弥 in ミュージックフェア

70年代から現代までのアイドルポップスをハロプロメンバーが歌う企画。
選曲と人選がほぼ妥当で、楽しい番組になっていた。
松田聖子の「夏の扉」を歌う石川梨華ちゃんが、髪型を聖子ちゃんカット風に
変えてきたりして、ハロプロメンバーもおおむね楽しく歌っているようだった。
おニャン子クラブの「セーラー服を脱がさないで」も歌っていたが、
おニャン子よりモーニング娘。の方がざっと100億倍ぐらいかわいかった。
榊原郁恵と松本伊代が出てきて「夏のお嬢さん」と「センチメンタル・ジャーニー」を
歌っていたが、自然と「老醜」という言葉が思い浮かんだ。
アイドルポップスの歴史におけるモーニング娘。は、当初は異端だったと思うが、
いつのまにか正統みたいな感じになってきた。それは勿論間違ってるわけで、
正統アイドルポップスとは、今だとたぶん中川翔子の「Brilliant Dream」あたりが
それに当たるのではないかと思う。
思えば、この「正統アイドルポップス」という概念そのものを刷新しようとした人物が、
MAX松浦であった。dreamの初期の楽曲には明らかにそういう野心が込められていた。
しかしその野心は実を結ぶことなく、僕を含むごく少数のアイドルファン、および、
アイドルにはあまり興味のないごく少数のJ-POP愛好家に熱く支持されただけで終わった。
そのことを僕は改めて残念に思う。
もしdreamが音楽的にだけでなく商業的にも成功していたら、
2006年のアイドルポップスシーンは現在とは大きく違ったあり様になっていたはずだ。
今更そんなことを言っても無意味なのは分かっているが、結局のところ、
初期dreamのいくつかの優れた楽曲が、僕にとってのアイドルポップスのピークだった、
という認識は当分変わらないように思う。このまま一生変わらないかも知れない。
それはともかく、もしこの番組を秋元康が見てたら、
AKB48おニャン子クラブトリビュートライブをやろう」
とか考えるかも知れない。私にとっては、死んでも観たくないライブである。