「ニュー・ワールド」を観て

℃-uteを断念したら、なぜか映画が観たくなった。ヤフーで調べたところ、
ニュー・ワールド」が面白そうで、しかも空いてそうなので、観に行くことにした。
行ったのは、有楽町の「サロンパス ルーブル丸の内」という映画館。
名前に商品名が入ってる映画館なんて初めて聞いた。
久光製薬命名権を買ったということなのだろうか。だとすると、
僕も将来リッチになったら、自分の名前を付けた映画館を持てるかもしれない。
「もとすき文芸坐」とか。良いなぁ。
13時10分開始の回で、お客さんは全部で40人ほど。定員が約470名だそうなので、
いわゆる空席祭り状態である。お蔭で終始快適に観ることができたのは良かった。
映画自体は、前半は期待通り面白かったのだが、後半は非常に退屈だった。
前半でいわゆる「善き野蛮人」と「文明の野蛮」を対比しつつ、
若きイングランド人がヒロインであるネイティブ・アメリカンの娘と恋に落ち、
それが植民者と原住民との抗争の予感とあいまって「ブレイブ・ハート」ふうの
クライマックスへ向かうかと期待させるのだが、そういう展開にはならず、
後半はヒロインの恋愛心理の揺れ動きみたいなのがテーマになってしまう。
ヒロインが失恋の悲しみを乗り越えて、英国という新しい世界で本当の幸せをつかむ、
みたいな話になってて、しかもヒロインが悲しみを乗り越えるプロセスの描写に
ちっとも説得力がないのである。これは失敗作と言わざるを得ないだろう。
ヤフーでの評価が低く、客の入りが悪いのも当然と思われる。とはいえ、
映像の美しさは評判通りハイレベルだったので、一見の価値はあると思う。
なお、予告編では、「スーパーマン・リターンズ」が面白そうだった。
ブレイブ ストーリー」は面白くなさそうだったが、ヒットはしそうな感じ。
ジブリものじゃない本格国産アニメ映画がヒットすれば、それはそれで良いことだろう。