『痴漢男』を観て

長谷部優ちゃんの映画初出演作『痴漢男』を渋谷のシネマラセットという
映画館で観た。ハロショによってから4時45分ごろ到着すると、
いきなり背後から「もとすきさぁーん」という声が。振り返ると、
そこには森プロさんとカタヤキ先生のお姿が(苦笑) ちょっと話した後、
行列に並ぶ。整理券は70ぐらいまでしか出てないようで、大した行列でもない。
中に入ってみると、笑っちゃうほど狭い。本来は立ち見の整理券番号だったが、
後ろから2列目の、隣が女子高生の通路席を運良く確保できた。
舞台挨拶は、司会の女の人と優ちゃんの2人で。優ちゃんの衣装は、
白いショールみたいのを羽織って、下はブラウンかな、よく覚えてないけど、
全体にシックな感じ。森プロさんの話では、今日はご両親が来ていたそうで、
形は地味にせよ、映画デビューを祝いたい優ちゃんの気持ちが感じられた。
舞台挨拶の内容は、司会者の質問に答える形で、「現場は楽しかった」とか
「見所は私がコケるとこ」等、当たり障りのない話がほとんどだったが、
「痴漢に遭ったことはありますか?」という質問に対して、
「ないんですよぉ、残念ながら」と答えてたのには笑った。そんなに残念なら私が…
10分ほどで舞台挨拶が終わり、拍手に送られて優ちゃん退場。司会の人が、
「かわいいなー。控え室でもホントかわいいんですよー」とフォローしてた。
映画の出来は、お粗末の一語に尽きる。私が今まで観た映画のなかで、
間違いなくワースト5に入る超駄作だった。とはいえそれは想定してたこと。
問題は優ちゃんの演技のみだったわけですが、その点では結構良かった。
というかまあ、心配してたほどヒドくはなかった。
優ちゃんの演じたカンチが、大人しくて女の子らしい役柄だったので、
『彼らの海』や『まほらの星』の時のように力んで演じる必要がなかった
ことが幸いだったようだ。決して上手い演技ではなかったものの、
はにかんだ笑顔とか、いい表情を見せてくれる場面が多く、
長谷部優ファンとしては、納得とは言わないまでも、少なくとも、
「金返せ」と言いたくなるようなことはなかった。
長澤奈央磯山さやかの2人は、下手ながらまぁ頑張った、という感じ。
というか、役者の演技うんぬん以前に、とにかく作品の質が低すぎた。


森プロさんから聞いた話では、今またドラマの撮影に入ってるとのこと。
今の優ちゃんの演技力では、いきなりメジャーなドラマや映画の主役に
抜擢されるような展開は望み薄と言わざるを得ないが、少しずつでも、
演技力を向上させて、女優としてコンスタントに仕事ができるようになって欲しい。
なお、クレジットロールのバックで流れる長澤奈央の新曲『Fun Time』は
なかなか良い曲だった。11月30日発売とのこと。イベントあったら行きたいかも。