Last.fmを使い始めて

音楽に特化したSNSとして一部で話題のLast.fm。7月末に日本でのサービス開始の
ニュースを見たときにピンとくるものがあり、すぐ入会はしていたものの、
イマイチ使い方がよく分からず放置状態だったのを、メインの音楽ソフトを
iTunesに切り替えたのを機にちゃんと使ってみようと思った。
使ってみると、なかなか面白い。mixiと同じでコミュニケーションの基本単位は
コミュニティ(Last.fmでは「グループ」と呼んでいる)なので、とりあえず僕も
The Police」「Classic Rock」「New Wave」「Minus the Bear」「Juliana Hatfield」
「音楽的嗜好に一貫性が欠けてる人」の6つのグループに登録してみた。
このうちNew Waveのフォーラムで「New WaveのオールタイムNo.1ソングは?」
というのがあって、これが面白かった。当然票はバラつきまくるだろうと思ったら、
断トツ1位の曲があったのだ。何だと思いますか?
なんと、Joy Divisionの「Love will tear us apart」であった。
この曲は僕も聴いたことあるけど、そんな、New Waveオールタイムベストソング
と言うほどの名曲では全然ないと思う。他にも、Duran Duranの曲を挙げてる人が
結構多かったりして、なんだかなぁという感じである。
中にひとりThe Carsの「Just what I needed」をベストワンに選んでる人がいて、
コメント欄に「最初の2枚のアルバム以外はニューウェーブとは言えないかも知れない」
とか書いてあって、それは同感じゃと思い、自分と同い年ぐらいの人かなと思って
プロフィールを見てみたら、アメリカの16歳の女の子だった。へぇ〜。
もともとイギリスで始まったSNSらしく、今はまだ圧倒的に英語ベースで
動いてるようだが、日本人のユーザもぽちぽち居るようだ。
でもこれはYouTubeと違って日本では流行らないような気がする。
音楽中心のSNSというアイディアだけ頂戴して、日本人向けにアレンジした
サービスをmixiあたりが本格的に展開するか、あるいは今のmixiの中にある
音楽コミュニティを発展させるような形で定着するのではないだろうか。
ちなみに、Last.fmという名称は、ユーザ各自の好みに合った曲を、
ラジオの形で向こうから提供してくれるというサービスがSNSと別にあって、
それが「究極のFM」だという意味らしいのだが、このラジオは全然使えない。
試しに「Juliana Hatfield」と入れて探してもらったら、変な女性フォーク歌手
みたいな人の曲が流れてきちゃって、なんだこりゃって感じだった。
ユーザの嗜好分析に関しては、まだアマゾンには遠く及ばないようである。
いずれにせよ、Last.fmの持つオープンな空気は僕にはmixiより遥かに心地良いので、
交際ではなく音楽情報収集の手段として、しばらく使い続けてみようと思う。


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