もう一つの日中文化摩擦の種

仕事でチャン・イーモウ監督の『LOVERS』について調べていたところ、
某サイトでこんな記事を見つけた。

私が「Lovers」を見たのは既に公開して一と月ほど経った頃なのだが、まだかなり劇場は混んでいた。後ろに座っていた母親と10歳くらいの息子の親子は、息子がなんだか知らないがやたらとハイパーなガキで、たぶん、カンフー・ヴィデオ・ゲームの影響なんだろう、上映中かなりうるさく、周りの者から注意された挙げ句、不貞腐れて途中で席を立ってあちこち走り回って前の方の席に移動して、それでも一人でうるさくしながら見ていた。一方、後ろの方では、たぶん中国系の客だと思うが、あちらではいちいち大仰に話に反応しながら見るというのが定着しているようで、ここぞというシーンになると、いちいち大仰に相槌を打ったり、おーっ、とか、あーっ、とか、やはりうるさくして見ていた。そういう、場内がヘンに異様な熱気で包まれていた中で見ていたのも、私が「Loves」のパワーにあてられた理由の一つでもある。見る環境によってたぶん印象が異なってくるのも、生ものとしての映画を見る醍醐味の一つでもあると思った次第。

日本ではなくニューヨークでの話だそうだが、なんかもう状況を想像しただけで
席を立ちたくなる。
こういう人たちと映画館で遭遇したくないものじゃと思いつつ、
以前に別の記事で、「日本人ぐらい映画館で静かに映画を観る国民は世界でも稀」
という話を読んだことを思い出し、映画の楽しみ方に関しては
中国人の方がグローバル・スタンダードに近いのかもと思ったりする。
だがここは日本的慣習が保守されることを望むしかない。
今のうち亀井静香先生に陳情しておこう。意味なし。