dream「ナツイロ」について

つまらないアルバムであった。といっても、「777」のように誰が聴いても分かる愚作というわけではない。
実際、そこそこ良い曲を揃えてきてはいるのだ。それでも、絶望的につまらない。なぜか?
楽曲にもメンバーの歌唱にも、80点主義というか、「そこそこ良ければいいだろう」
という聴き手をナメた姿勢が見え透いてしまっているのがつまらなさの最大の理由である。
本来もっと良い曲を制作できるはずだし、メンバーはもっと良く歌えるはずである。
それがそうならないのは、dreamという組織の維持存続が自己目的化してしまっているからに違いない。
組織の延命が至上目的になってしまえば手抜きは避けられない。それは腐敗への道である。
残念ながら、こういう楽曲と歌唱では、ファンとして応援することはできない。
いつか本気の楽曲で勝負をかけてくる時まで、dreamファン活動は休業とする。