人生に影響を与えたモノ・事象
今日の朝日新聞に、団塊世代の男性1013人を対象に
「人生に影響を与えたモノ・事象」を尋ねたアンケートの結果が出ていた。
それによると、１位が「インスタントラーメン登場」で、以下10位まで、
「カラーテレビ登場」「ボウリングブーム」「東京オリンピック」
「ベトナム戦争」「11PM放送開始」「安保闘争」「浅間山荘事件」
「グループサウンズ」「電子レンジ登場」となっているらしい。
「11PM放送開始」が笑えるのと、ボウリングブームが人生に
どういう影響を与えたのか具体的に知りたくなる部分はあるが、
全体としてはなんとなく納得できる結果ではある。
（三島由紀夫の自殺が入っていないのはやや意外だが）
こういうのを見ると、我々新人類世代に同じ質問をしたら
どんな結果になるのだろうかと考えたくなるのが人情というもの。
「夕やけニャンニャン放送開始」が上位にくるのは確実として、
あとは「インターネット」「電子メール」「携帯電話」「バブル経済とその崩壊」
「ウォークマン」「Jリーグ」「村上春樹・村上龍ブーム」「パンクロック」
「アイドルブーム」といったところか。「冷戦終結」の影響は（主観的には）小さいだろう。
私自身は上記の他に「ニューウェーブ」「ニューアカブーム」「広告ブーム」
「ザ・ベストテン」の影響が大きいはず。ニューウェーブは、
近田春夫の定義では「感性がテクニックを上回っている音楽」ということだったと
記憶しているが、むしろ「絶対斬新主義」がその本質だったのではないかと思う。
思想的にはニューアカブーム、とりわけ浅田彰の影響が大きいはずだが、
「前方への逃走」志向にはランボーやロラン・バルトの影響もあるので、
厳密に浅田彰個人に帰せられる影響は意外に小さいかも知れない。
僕が思いついたということは、おそらくSpa!やサイゾーの編集部でも
同じことを考えてるであろうから、実際のアンケート結果を見られる日も
そう遠くないかも知れない。果たして「試みの地平線」は何位だろうか（笑）
