佐野元春、50歳に。

3月13日と言えば、佐野元春の誕生日。昭和31年生まれだから今年でちょうど50歳である。
昔Peanutsで、ライナスが「ボブ・ディランが50歳になっちゃった」と言うと、チャーリーブラウンが「最高に気が滅入るね」と答えるのがあって、なんで気が滅入るんだろうと子供心に不思議に思った記憶があるが、佐野元春が50歳になっても特にそれ自体には感慨とかはない。
デビューが1980年、僕もデビュー曲の「アンジェリーナ」から好きで、若い頃は坂本龍一とならぶカルチャーヒーローとして敬愛していたが、「約束の橋」を最後に曲に感動することもなくなり、今では元春自身への関心もかなり薄れてしまった。新譜が出るたびに試聴はしているのだが、90年代以降の作品はどれも、悪くはないけどつまらないという感じで、失望の連続。ソニーCCCDに反発してレコード会社を立ち上げたりして、人間的に腐敗してないのが救いではあるが、自分にとっては、山下達郎ユーミン矢沢永吉らと同じく、この先もずっと「過去の人」ということになるだろう。寂しいけど、仕方ない。音楽がつまんないんだから。